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自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

痴漢冤罪で社会から抹殺されかけた。

やっと少しばかり気持ちも落ち着いたので、掲題の件について書く。

先月の初旬、東京の片隅で密かに社会から抹殺されかけた話だ。
その日、私は年度末までにどうしても確定させたい案件があり、直行して客先へ向かっていた。どうしても遅れることができない、大事な大事なプレゼンテーション。かなり余裕を持って出てきたが、朝は電車が遅れるので不安は拭えない。

私が乗る電車はベッドタウンから都心に上るスタイルなので乗客数が殊更多い。また過密に過密を重ねたダイヤが形成されているため、1本の遅れが大きなうねりとなって後続車に覆いかぶさってくるのだ。一度遅れたら最期、この案件は露と消えることになるだろう。

ある駅についたとき、またドッと乗客が雪崩れ込んできた。その様はさながら決壊したダムが如く豪然で、車内に阿鼻叫喚の声が拡がる。ちなみに私は以下のような状態になっていた。

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女性の後ろから密着する状態だ。申し訳なかったので、下半身だけ少し横に向けてちょっとした"ねじりパン"のような体勢で静かに佇むことにする。

そんなときである。突然目の前の女性が何やら大きな声で叫んだ。

女性「朝っぱらからガチャガチャ触ってんじゃねぇよ!!」

!!!?

そう叫ぶや否や、女性がぐるりと反転し私の右手を掴んだ。男の私ですら体を動かすことができなかったのになんで反転できるの?そんなことを考える暇もなく、その女性は親の仇でも見るような形相で私を睨みつけ、その顔とは裏腹に恐ろしく冷静な声で

女性「警察、いきましょう。」

と私の腕を引いた。もう2周くらい回って逆に怖かった。

とにかく何か反論せねば。体が密着してしまったことは認めるがそれでもボクは何もやっていないのである。しかし声が出ない、声が出せない。

「痴漢冤罪で人生が狂った」
そんな話を聞いたことがある。だがそれは私にとってフィクションのそれとなんら変わらないものだった。確かに現実で起きていることなのに、自分自身がまさかそんな局面に立たされるなんて心の底から認識できていなかったのだ。

人間は"非現実的な現実"に直面すると思考が完全に止まるのである。
痴漢?なにこれ?え、プレゼンは?人生が終わる??そんなワードだけが走馬灯のように頭を駆け巡るけれど口から出せない感覚。どうすればいいんだ。

「え……と…」そう言いかけた瞬間、私の声を遮るように斜め後ろからまた大きな声が聞こえた。

「お前だろ触ってたのは!!」

誰かがトドメ刺しにきたー!

被害者である女性と私、そして周りにいた乗客が一斉に振り向く。そこには想像だにしない光景が拡がっていた。
まるで捕えられた宇宙人のごとく小柄な中年男性が吊り上げられていたのである。
___

あとから聞いた話だが真相はこうだ。

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痴漢常習者の手口で、私を盾にして痴漢行為を行っていたとのこと。
___

そして、ここからの展開は早かった。被害者の女性は犯人を掴み、次の駅でズリズリ引きずるように降りていく。真犯人を捕まえてくれたサラリーマンの方に促され、私も関係しているからと同行して事情聴取やら何やらを体験。また諸々謝罪をいただき、やっとの思いで開放された。

結果的に事なきを得たものの、あと少し何かがズレていたら私は社会から抹殺されていたことだろう。だがそれ以上に何もできない自分が痛恨だった。情けない。

痴漢は犯罪だ。痴漢をする人間が何をどう考えても悪いのは間違いない。だがやっていないにも関わらず、何も抵抗できない人間がいることも確かなのである。
もしあなたがこの手の状況を目撃したら、冷静な判断をして欲しいと願ってやまない。被疑者となってしまった男はほとんど社会から抹殺されてしまうのだから。

ちなみにその後、プレゼンが中止になったため"会社"からも抹殺されかけたがそれはまた別の話。

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