自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

誕生日に片思いの相手から電話がかかってきた。

私事であるが本日5月24日は、私の誕生日だ。歳を追う毎に"誕生日を意識すること"も減ってきたが、若い頃はこの日に並々ならぬ想いを抱いていたものである。

まだ学生時代の話。当時私はバイト先の同僚に絶賛片想いをしており、ちょうど誕生日周辺はその想いがピークであった。
たまにメールや電話をする程度の仲で、1対1のデート経験はなく集団で遊びに行くくらいの希薄な関係性。ただ私の片想いは公の事実だったので、もし脈があるのなら「お誕生日メール」くらいは貰えるかな、と淡い期待は捨てられずにいたことを覚えている。

そうして迎えた5月24日、今も忘れない22時過ぎ。誕生日の大半が終わり、全く連絡が来なそうな雰囲気に打ちひしがれていた時のことである。突如メールの着信を知らせる、福音が部屋にこだました。

題名:無題
本文:こんばんわ!ちょっと話したいことあるんだけど電話していいかな?

彼女からのメールだった。
無題は気になるけど、このタイミングで電話したい?メールではなく、直接「おめでとう」と言ってくれるのか?不思議と笑みがこぼれてくる。

だが即返事は悪手である。「コイツ誕生日にケータイにかぶりつきじゃないか。キモっ」ってなるのがオチなのだから。
ならば少し時間を置いて、返信することにしよう。トイレに行って用を足し、部屋を少し掃除したりして心を落ち着けることにした。

メール着信から約20分後、時刻は23時ちょい前。そろそろいい頃合いだがテンションをあまり高めず「いいよ~!」とだけ返事する。彼女からは割かしすぐに着信が入った。

「あ、ごめんね。遅くに。ちょっと話したいことがあって…」

いつもは明るく、快活な彼女だが今日は思ったよりトーンが暗めだ。もしかしたら緊張しているのかもしれない。
これなら誕生日おめでとう→好きです、付き合ってくださいみたいな、ハッピーコンボも夢ではないな。そんなことを思いながら相槌を打ったが、現実はそう甘くないものだ。

「実は親のことで、相談したくて…」

あれ?なんかガチなやつ来ちゃった。

ぶっちゃけメールにおめでとうもクソもなかった時点である程度覚悟はしていた。
片思いしている人から誕生日の夜に電話があるなんて、そんな虫のいい話そうないもの。最悪、別の用があって電話してきているんだろうな。もしそうだったら、小話のネタにしようくらいの覚悟はしていたのである。

ただまさかこんな真剣な感じの相談が来るとは思ってもみなかった。
しかもこのトーンから推察するに、恐らく「離婚」などのネガティブな話題に違いない。普段ならいくらでも聞くが今日は私の誕生日なのだ。何故今なのか。

だがそこはヘタレな私である、嫌われたくなかったのでトーンを合わせ「どうしたの?」と会話を促してしまった。なんて弱っちい男なんだ私は。すると彼女は

「実はうちの両親、来週結婚25年目のお祝いなんだけど…」

いい話かよ!!

なにその暗めの感じ。てっきり離婚とか喧嘩したとかそっちの話題かと思ったわ。良かった、良かったすごい良かった。幸せじゃねぇか。俺の分まで幸せになってください。そう叫びそうになる。何度でも言うが、今日は私の誕生日なのだ。

だがそこはヘタレな私である、そんなこと言えるべくもなくトーンを合わせ「そうなんだ、それでどうしたの?」と会話を促してしまった。なんて弱っちい男なんだ私は。すると彼女は一拍置いて畳み掛けるように

「ちょうど区切りもいいし、私も成人したから離婚しようって」

やっぱすんのかい!!

「どうしようって彼氏に相談したら喧嘩になっちゃったんだ」

そうなんだって彼氏いんの???

結局「おめでとう」の一言もなく私の誕生日はしめやかに幕を閉じた。
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ツベルクリン良平(@tube_ryo)

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