自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

続・世界は広くて、色々な人がいる。

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以前、こんな記事を書いた。
世界は広くて、色々な人がいる。 - 自省log
内容を要約すると

海沿いのベンチで佇んでいたら、息子の友人に告白されているお母さんを目撃してしまい世界には色々な人がいるな、コンチクショー。と思った。

みたいな話で、本記事はその続きだ。
私はこのブログを一部の友人に公表しているのだが、先日この記事を見た友人から連絡があった。「それ多分、俺の後輩だ」と。

それを聞いた私の最初の感想は「これアカンやつや!!」だった。いくら通りがかりで聞いたこととはいえ、他人のエピソードを勝手に書いてしまったのだから。
まずは謝罪をしなければならないだろう。一旦、友人に真偽の確認をお願いして
アポを取ってもらうことにした。世界は広いが、世間は意外と狭いものなのである。

そして年始早々、彼(=告白した男の子。以下後輩くん)に会ってきた。喫茶店で待ち合わせをした私と友人は、約束の10分ほど前から緊張の面持ちで後輩くんを待っていた。いつでも土下座が出来るように重心を前寄りにかけて体幹をキープする。ベタ足で座っていると初動が遅くなるとの判断だった。
待ち合わせ時間から数分して、友人の携帯が鳴る。どうやら到着したようだ。私はつま先に力を込めた。

「お待たせしました。」

そう快活に挨拶した後輩くんが席につく。表情は明るく、特に怒っている様子もなさそうだ。私はつま先の力を少し抜いた。

軽い雑談を経て、本題へ。あらましは友人から伝えてもらっていたが当時何が起こったのか、私の心理描写を豊富に添えて説明する。

  • 告白の時、死角に隠れて座っていたこと
  • 色々迷ったが、二人だけの言葉を盗み聞きしてしまったこと
  • そしてそれをブログに書いてしまったこと

緊張しているのだろうか、言葉が上手く出てこなかったがなんとか説明を終え。申し訳ありませんでした!そう謝罪した。するとそれを見た後輩くんは軽く微笑み

「名前も出てなかったですし、大丈夫ですよ!」

快く受け入れてくれた。彼の器の大きさに、ただただひれ伏すばかりである。足は完全にベタ足だった。

その後は場も打ち解け、居酒屋に移動する。話題はやはり二人についてだ。どうやら彼らは冒頭のエピソード後、実際に付き合うことになったらしい。
後輩くんは少し照れながら現彼女(※注:友達のお母さん)について語った。きっと彼の情熱が伝わったのだろう。

彼女は数年前、旦那さんと離婚されていた。後輩くんは彼女の息子と仲が良く、落ち込む二人の為に家に遊びに行っていたそうだ。
それがきっかけでお互い惹かれ合ったものの、やはり息子の友達であることに抵抗感強かったらしい。しかし後輩くんの告白で彼女の心は揺れた。
私が目撃した日こそ交際を断られたが、諦めずアプローチを続けて先月正式なお付き合いがスタートしたのだった。

なんともおめでたい話である、しかし息子の友達と付き合うとなると結構ハードルが高そうだが彼女さんはその辺、どうなのだろう。失礼かと思ったが、好奇心をガマンできず聞いてみる。

すると後輩くんは少し考えてから冷静にこう言った。

「最初は戸惑ってましたけど、今はホント普通の恋愛って感じですよ。」

なるほど。やはり愛さえあれば、そんなものなのか。

「それに彼女の元旦那は"親友のお父さん"らしいですし慣れっこなんだと思います。」

友人・私「ファッ!!?」

人間は千差万別だ。その人一人ひとりに様々な愛のカタチがあって、何を愛するかは人の自由。
中には友達のお母さんを好きになってしまう人だっていれば、親友のお父さんを好きになってしまう人もいるかもしれない。
それに「親友のお父さん」と聞こえたが、ギリギリ「西友の後藤さん」とも聞こえたのでそう思い込むことに決めた。

だがやっぱり世界は広くて、色々な人がいる。そんな事を改めて思った2014年の年明けだった。
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