自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

私はそこで「歯医者の真理」を見た。

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もうどっからどう見ても、寸分の狂いなく絶対的に「虫歯になった」と思い立った私は

仕事も早々に片付いたので、しばらくぶりに歯医者に行ってみる事にした。
私はここだけの話、歯医者が物凄く苦手だ。

何故か全員マスクをつけてて顔が殆ど見えないし、私がかねてより治療を受けている先生に至っては薄い色のグラサンを掛けているので、顔面の99%が隠れる有り様。
顔をよく見たことのない人に口内を弄ばれるなんて、ほぼさらし首と同等だ。

そして厄介なのが、あのドリル。冷静に考えていただきたいのだが
人体はドリルを受け入れる様には出来ていないのである。

そんな感じで嫌悪感を丸出しにしながら、入ってみると院内は殊のほか空いていた。
当然案内されるのも早いだろう。

診察台に座ると、すぐグラサン先生が現れた。待ってましたと言わんばかりだ。
私の口内を眺めながら、マスクの下で醜悪な笑みが見え隠れしている。やはり虫歯か。

「じゃあ簡単に削ります。」

いよいよこの時が来た。父さん母さん今までありがとう。

「痛かったら左手をあげて」と、恒例の台詞を吐き捨てて削り始めた。
ギイーーーン。ガガガッ。…痛っ

最初はそれほどでもなかったが、途中から歯茎をエグってるんじゃないかと言う痛み。
これは到底我慢出来るものじゃない。私はすかさず左手を挙げる。

「大丈夫ですからね~」

ダイジョウブデスカラネ????

そう言いながら先生は更に深く掘り進める。

イっタイぃィィィぁぁ!!!

これはもはや、人体の危機。もう一度左手を挙げる

「もう少しですから、我慢してください。」

??????

私はそこで、歯医者の真理を見た。
この人やめる気なんて全然ない!

よく考えてみたら「痛かったら左手をあげて」と言われたけど
「削るのをやめる」とは言われてなかった。歯医者の真理とは、すなわち左手を挙げて呻く滑稽な患者を眺めること。やめるはずなどない。

ーーーーその後。私は痛みに耐えかね上半身ごと体を起き上がらせようとして普通に怒鳴られ、半泣きで治療を終えた。

しかしなんとか乗り切った。私は勝ったのだ歯医者に、そして歯医者を怖がる自分に。人生で初めてに近い達成感。これで歯医者とはもうおさらば出来る。

さぁお会計をしよう。労働の対価をしっかりと払わねば。この受付の女性に労いの言葉でもかけてやるか。

「お疲れ様でした~、来週続きの治療なんですが、いつにします?」



え?

いい歯医者、悪い歯医者の見分け方 (PHP文庫)

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