言いたいことも言えない僕らは。
自分で言うのもなんなんですけど、僕って割りかし決められないタイプなんですよ。何事に於いても。
ここぞ!!って時に限って、言いたい事が言えなかったり。
あとは電車で乗り過ごしちゃったりね。なんかもう全然降りられる気がしない。何で皆普通に降りれてんの?とか逆ギレしちゃうくらい降りられない。
なんでこんな事を突然言い出したのかと言うと、昨日電車で初老のおじさんが後輩っぽい初老のおじさんに説教している場に出くわしまして、それで色々と改めて考えさせられたからなんです。
※先輩イメージ(働くおっさん・野見隆明氏)
※後輩イメージ(俳優・酒井敏也氏)
先「人ってのは2種類いるんだよ、分かるか?決められる人間と決められない人間だ」
これは先輩が語った名言。
後輩のおじさんは結構冷房の効いた車内で、どう贔屓目に見積もっても「滝」ってくらい汗をかいて聞いている。多分先輩の内なるオーラがそうさせているんでしょう。
すごい大声で説教していたので暇だし聞いとこかいな、なんてノリで聞いてみたのが大きな間違いでした。
先輩の説教をまとめてみるとこんな内容だった
・人間には決められる人間と決まられない人間の2種類がいる
・決められる人間とは己を主張して、ここだって時に一歩踏み出せる人間
・逆に決められない人間とは自分の可能性を簡単に諦めてしまう人間
まさか車内でベロベロなおじさんからこんな熱言葉が出てくるとは思わなかったのでちょっと感動してしまった。
なるほど、僕にはその一歩が足りなかったから今までダメだったのか。おじさんありがとう!と感謝したのを今も昨日の事の様に覚えている。(昨日だけど)
そしたら僕の感動した気持ちが伝わったのか、おじさんの説教も更にヒートアップして
先「お前はやっぱダメだ、なんであの時引き下がった!」
「そんなじゃ俺の気持ちが伝わらないだろうが!」
うんうん、なんかよく分かんないけど熱いじゃないか。
先「だから俺あん時ちゃんと指示出したろ、アイリちゃん連れて来いって。
だからオメーはダメなんだよ、1回指名拒否されたくらいなら変わんねぇよ」
???
先「そもそもなんで指名拒否すんだよあの女。ふざけやがって」
!!???
「何回同伴したっつうんだよ!いくら貢がされたか分かったもんじゃねぇよあの☓☓☓☓!!」
!!!!!!!!!!?????
その後も☓☓とか◎◎とか、もう※※とかそれは聞くに耐えない言葉を連呼する先輩。
要するに先輩のオキニだったキャバ嬢から指名拒否を食らって、自分では問詰められないもんだから、後輩を使って文句を言わせようと思ったけど、後輩はビビリで自分を主張しないし、勝手に諦めて何も出来なかった。ってね。
それを聞いて、もうアッタマきましてね、流石に。
そもそもうるさいし、すごい長い時間聞いてりゃ最後にこれってあなた。
「仏に匹敵する怒らなさ」と噂の僕でも、そりゃあ怒りますよ。
まずね、ここ車内。外でやれ!
あと俺の感動返せ!!
もう先輩、色々と負けっぷりがすごい!もうなんか先輩と言うか、全敗!!
みたいな事をビシーッ!!と言ってやろうと思ったんですがね
なんと気づいたら自分が降りる駅通り過ぎてまして。
はひゃあわわってなってたら扉は閉まるし、パッ見たらおじさん達いねーし。
結局言いたいことも言えず、電車からも降りられなかった。
だからムッカムカして突然こんなことを言い出しました。
ホント僕って決められない人間なんですよね。