自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

「コタツ記事の時代は終わる」ブロガーフェスに参加して思ったことをダラダラ書いてく。

先日、『2015ブロガーフェスティバル』なるイベントに参加させていただきました。オープニングセッションでイジってもらったにも関わらず、

https://twitter.com/nuts612/status/655581915198570500

普通に遅刻してしまったのですが

そういえば昨年ファーレンハイトid:fahrenheitize)さんのセッションでこのブログを紹介してもらった時も遅刻しておりまして、つくづく「俺のスケジュール管理ってカス!」っと逆に笑ったものです。

さて、どうでも良い前口上はここまでにして今回ブロガーフェスティバル(長いので、以下ブス)でなんとなく思ったことをツラツラ書いていきたいと思います。

2015年のブスは素敵なセッションがいっぱい

2015年のブスは、計9個のトークセッションがあり、どれも面白そうなものが並んでおりました。

http://www.lastday.jp/time-table

私は元来、大変な優柔不断人間なので

「全セッションを横断することで美味しいところを網羅する」

という作戦に出た結果、ほぼ内容を覚えていないという、クソみたいな状況に立たされております。

唯一の感想は、「コタツ記事の時代は終わるだろうな〜」ということ。

Edge Rankメンバーのセッションでもブログネタの多様化という観点から、「外に出ること」の必要性を推奨しており

手前味噌なのですが、私が所属するLIGも「"ググれない"コンテンツの作り方」というコンセプトで

ググれない情報=すなわち、キュレーションでもまとめ記事でもない自分だけのコンテンツを作る

というお話をさせていただきました。

このトレンドは、今後ブロガーに下りてくるだろうなと思っていて、界隈を牽引し続ける『デイリーポータルZ』さんや『オモコロ(バーグハンバーグバーグ)』さんは長らくこの流れを追いかけてらっしゃいます。(イケハヤさんの高知移住もこの文脈ですね)

特にバーグさんの「ジモコロ」というメディアは、“地元"という切り口から一次情報を吸い上げることで恐ろしいほどに良質なコンテンツを展開しています。毎記事本当にすごくて、膝が砕けるんじゃないかってくらい打ちつけながら拝見しております。

では、こういった"ググれない情報"をどう取るべきなのか。ポイントはいくつかあると思っております。

  • 場所を変える
  • 時間軸を変える
  • すでにあるものの角度を変えてみる

こんな感じでしょうかね。

場所を変える

これは、言わずもがな。

(1)誰も行ったことがない場所
(2)人が普通はあまりいかない場所

この辺りがポイントになるかなと。人が普通いかない場所は、当然ネットでも情報が少ないです。だって普通じゃいかないんですから。

"そこに行くこと"そのものが価値であり、コンテンツである。これって、すごいことじゃないですか。制作者は未知の体験ができ、それが読者にとっても娯楽になる。とてもハッピーです。

時間軸を変える

端的に言えば、過去の情報を切り取るということ。

インターネットという概念が生まれたのは、ここ20年くらいの話です。つまりその前の情報ってスッカスカなんですよね。

ブスで出会ったブロガーさんで50代の大先輩がいらしたのですが、この方は「iPodが発売した当時、ジョブズの取材をした」とおっしゃっていました。これ、すっごいことですよね〜。書き起こせたら間違いなくバズる。(権利関係とかは一旦置いといて)

今ほど情報伝達手段が確立されていないが故に埋れてしまっている情報は死ぬほどあって、それを調査・収集すれば素敵な記事ができる。そんな気がします。

すでにあるものの角度を変えてみる

「キュレーションサイト」やら「まとめ記事」を完全に否定しているわけではありません。個人的にコタツ記事めっちゃ書きますし、"編集"は一種のクリエティブだと思ってます。新しい切り口でまとめることができれば、ググれないコンテンツは出来上がるはず。

ただそれを実現させるためにはググって見つけられるモノだけでは、もはや不足もいいとこ。足を使う、あるいは脳に汗をかいてプラスアルファの何かを見つける必要があるんです。

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こんな感じで、ざっーと書いたわけですが上記の項目で共通するのは

「目の前のPCからは絶対に出てこない情報」をどう収集するか。

ということでしょうかね。

家の中にいるようでは、こういったコンテンツはひっくり返ったって作ることはできない。だから、しんどいけど外に出る。それを支えるのは"何かを作ろうとする"揺るぎない「熱量」です。

どれだけ情熱を注いで作ることができるのか。どれだけ愛情を込めて書けるのか。これが今後のブロガーのトレンドになる。そう考えます。

僕はまだまだ、この点が大いに不足していました。これから皆さんに置いていかれないように全betで戦っていく所存です。

「コンテンツマーケティング」という実態なきバズワード

Webメディア界隈にいると、「コンテンツマーケティング」というバズワードに遭遇します。ただ、業界研究のためにこの手のイベントを拝見しに行くとガッカリすることが非常に多い。ほぼ100%配信手法の紹介しかないからです。

「最新のコンテンツ配信手法はこれ!」
「コンテンツはこうやってみせろ!!」
「こんな風にユーザへリーチします!!!」

こういう謳い文句が会場を埋め尽くし盛り上がってはいるものの、肝心の「コンテンツそのもの」には一切言及がないのです。その中身は一体誰が作るのでしょうか。

届ける方法ばかりが進化を遂げ、供給が追いついていない悲劇にも似た構造的矛盾。これが現在そこかしこで歪みを生んでいる。

そこで僕らのような「ブロガー」と呼ばれる人間が必要なんですね。ブロガーが外に出て新しいものをどんどん発見していけば、もっとWebは面白くなる。そう信じています。だから皆さん外に出ましょう。外に出て書きましょうよ。

もう、どこかで見たランキングなんていりません。PV報告なんて不要なんです。

外に出て自分が心踊るものを発信して、この世知辛い「社会」という名の大海に打って出ようじゃないですか。

そんな意識高い系なことを、部屋がクッソ寒かったので自前のコタツを作って書きました。


タツ最高!こちらからは以上です。