モテたいとかじゃないんだけど、セスナ買おうと思って調べた。
先日友人が
「飛行機を操縦できたらモテる」
的なこと言っておりましてね。そん時は「そーかそーか、飛行機の操縦士モテるんだ〜すごいね〜」なんてリアクションしたんですけど、今日ふと思い出したんですよ。子供の頃から飛行機を操縦するのが夢だったことをーーー。
あ!全然モテたいとかじゃないですよ、全然。そりゃもちろんモテたいかモテたくないかと言えばモテたい部類に入りますけど、この気持ちばかりは純粋で「モテたい」なんて気持ちはちょっとしかない。
セスナに乗って晩ご飯の買い物行ったら注目の的だろうし、この際だからセスナブロガーとして名を売り出したらハフィントンポストに寄稿できるかもしれないし、「趣味はセスナです。」って合コンで言ったらもしかしたら!!…なんて気持ちは本当にホント少ししかない。
ってことで邪な気持ちは微塵くらいしかないんですけど、セスナ買えないか調べてみました。
モテたいとかじゃないんだけど、セスナ買おうと思って調べた。
そんなわけでセスナ買おうかなって思ってるわけですが、まず一体いくらなのか分からないので調べてみました。参考は以下。
Aircraft For Sale at Controller.com
英語なので何書いてるか全然分かんないんですけど、どうやら飛行機を売っているサイトらしいですね。そこから更に詳細を追っていくとありました、ありました。「CESSNA」のページ。
セスナの値段
値段の幅は結構広くてですね、一番高いのは14億円くらいしてもう全然お話にならないのですが安いのだと450万円くらいなのもあってビックリー。これで検討してみましょうか。実際の商品はコチラですね。
CESSNA CITATION 500
$45,000 without engines! EAGLE WING MOD!! (One engine remains for sale: 1050 SMOH/BIZJET, Last flown 2010, 1-5 done,Owner decided not to repair squawks. Will sell engines individually or aircraft without engines or all in a package. QUICK DEAL!
http://www.controller.com/listingsdetail/aircraft-for-sale/CESSNA-CITATION-500/1976-CESSNA-CITATION-500/1256487.htm
???
てゆーかサイトの中見てもらいたいのですが「1976」って多分このセスナの年代?大体40年落ち?確かに写真を見た限り、結構えげつない年季の入り具合です。
ただもし本当に450万でセスナを買えるなら検討の余地ありでしょう。20年ローンにすれば、大体月々18,750円くらいで買える計算ですしね。
セスナの維持費
車とか恋愛もそうですが、往々にしてイニシャルコストよりランニングコストの方がかかるものなので維持費についても調べてみます。
掛かりそうなコストを洗い出してみると以下のような感じになりました。
燃料費
一般的にセスナで1時間飛行する場合、7〜8ガロン必要とのことです。そんで1ガロン(3.785ℓ)当たりを約1000円で計算し、上のセスナが古い機体であることを鑑みると1時間当たり10,000円の燃料費がかかる計算。
まぁそんなに飛ばないつもりなので年間飛行を20時間と仮定すると200,000円。これにエンジンオイル費用もかかるので燃料費は大体年300,000円くらいとしておきましょうか。
駐機料金(倉庫代)
飛行機を置いておく倉庫も必要です。民間の施設であれば安いところで月額50,000円程度から、高いところで月額150,000円程度らしいですね。ミニマムで計算すると大体年間600,000円程度かな。やっぱ駐車場のようにはいかないなー。
航空保険料
何かを操縦する上で事故を起こすリスクは、いつでも付き纏うもの。やっぱ事故ったらやばいですしね。そんな感じなのでついでに保険料も調べてみました。機体により料金は違うそうですが、モデルとして以下で当たりをつけてみます。
CESSNA172ANの場合
- 機体保険 273,000円/年
- 第三者賠償責任保険 154,000円/年
- 搭乗者傷害保険 124,000円/年
総額923,000円/年
http://heli-japan.com/cost/instax.html
うん、高い!!
耐空検査費用
自家用飛行機の場合、50時間に1回の定期検査及び年1回の耐空検査が必要との記述を発見。前述の通り、私は年20時間程度しか乗らない予定なので50時間の検査に関しては2年に1回しか必要にならない計算ですが耐空検査は年1回。
通常の耐空検査に加え、無線検査費用など諸々合わせて民間の場合850,000〜1,100,000円程度の検査代がかかりそう。これに加えて50時間ごとの定期検査もあるので、吐きそうなほど費用がかかるっぽい。
着陸料
飛行するからには着陸しなければなりませんので着陸料なるものも必須。この料金は機体の重さで決まるのですが大雑把に6t以下だと大体1000円程度とのこと。これも加味しておきましょう。
これらを検討した上での年間費用※セスナで年間20時間飛行した場合
- 燃料費 300,000円
- 駐機料金 600,000円
- 航空保険料 923,000円
- 耐空検査費用 1,000,000円
- 着陸料 各1000円×10回
総額 2,833,000円
もう少し飛行する可能性やその他雑費を考えると大体300万超は見ておく必要がある。飛行機は飛ぶけど、手取りもほぼ飛ぶってことね。
飛行機の操縦免許を取得
自家用飛行機で飛ぼうとする場合、やっぱ免許が必要ですよね。車の免許なら取り方はまぁ分かるのですが、飛行機の場合どうすれば良いのでしょうか。方法は大雑把に分けて二つ。
- 日本の民間企業のパッケージ合宿に参加し免許を取る
- 海外に直接乗り込んで訓練し、試験を受ける。
前者の場合は、いくつか海外留学して免許取得のサービスを展開している企業がありまして
フィリピン航空留学のフライトスクール
訓練コースと費用|ヘリコプター・飛行機 パイロットの夢叶えませんか~
概算費用としては、200万〜300万(滞在費用、交通費などを含める)を見ておく必要がありそうです。期間は最短40日程度〜90日程度かかるみたい。また後者は、もう少し安く取得することができるっぽいですが英会話は必須。私の場合、英語力が皆無のため前者しかなさそうです。200万かぁ。
まとめ
というわけでざっくり調べてみたわけですが結論をものすごく平易な言葉で言えば「金めっちゃかかる」というわけですな。もうね、掛かり過ぎだろいくらなんでも。と私は叫びたい。
セスナ買って、免許を取って5年維持するとすればすっごい概算で2,116万円ですよ、2,116万。炎のチャレンジャー21回クリアしなきゃいけないんすよ。こりゃダメだ。
自家用飛行機なんて「金持ちの道楽だよ」とよく言われますが、こんだけかかるってやっぱ金持ちはすごいな。200円で良いから俺にくれよ。と怨嗟の香りを表明して締めとさせていただきます。
ただ1点、今回色々調べてみて「飛行機を操縦できたらモテる」というのは真だと分かりました。2000万円以上を趣味に使える懐と人間的な余裕があれば、そりゃモテるだろ。って話。
私の場合は、2000万円とかあったら3万円だけ買い物して、残り1997万円を怯えながら貯金するので多分一生モテませんね。泣きそう。以上です。