「LINE Creators Market」オープンに向けてLINEスタンプ制作を始めた。
LINEがスタンプをオープン化、ユーザーのオリジナル作品が販売可能に | TechCrunch Japan
結構前の話ではあるが、上記のような記事が話題になり世のクリエイターが狂喜乱舞した。私はこういうお祭り騒ぎが大好きなので、クリエイティブの「ク」の字もないにも関わらず一人で湧き上がっていたわけである。
何しろ自分の絵(魂)を世界の3億人くらいのユーザに向けて販売できるのだ。しかもLINEのスタンプといえば猫も杓子も使っているキラーなコンテンツ。以前、80歳近い祖父がスタンプを連打してきたときはそこはかとなく怯えたものだが、裏返してみれば高齢層ユーザすらも受け入れているコンテンツであり、クリエイターにとってこれ以上の「勝負の場」はそうない(繰り返すが私にはクリエイティブの「ク」の字もない)
そんなわけで私もこのビックウェーブで荒稼ぎし、その収益にてキャバ嬢と
「これ俺が作ったんだよ!!!」
「すごーい。あっ!おかわりしていい?」
みたいな安い会話をするためにスタンプ制作を開始した。
この手の商売は、時間以外のコストを極力かけずチャリンチャリンするのが理想なのでIllustratorCC(体験版)をダウンロードし、制作を行う。Illustratorの使い方とかわけ分かんなかったので今はそちらの勉強をしているわけだ。
ちなみに私が販売を目論んでいるキャラクターはこちら。
20回にも及ぶ試行錯誤の末、到達した史上稀に見る"ゆるキャラ"だ。どうだ、ゆるいだろう。
本キャラクターの制作コンセプト
ポイント(1)書きやすいキャラクター
始めは以下のような
複雑なキャラを制作しようと思っていたのだが何しろ絵心が若干少なめなので、色々面倒なところをそぎ落としていたらこんな感じになった。スタンプ販売には計42種類もの画像が必要なため、書きやすさが何より重要なのだ。
ポイント(2)「可愛さ」より「キモさ」を全面に出す
スタンプの傾向を追っていくとカワイイ類のものが多く、これはスタンプのメインユーザが"女性"だからだと考える。恐らくこの傾向を読んだ熟練の絵師達が、こぞってカワイイものを書いてくることは間違いないので同じ土俵で勝負しても不利は否めないというもの。その為私は、逆にキモいスタンプを販売し注目を集め「使ってみると案外癖になるよね。」というスルメ戦略を定めることにした。
ポイント(3)人は唇に動物的本能を感じる
何故人は唇に吸い寄せられるのか、何故人はくちづけをするのか。その正確な理由は分からないが
「人は唇に最も動物的本能を感じる」
そんな仮説を立ててみると案外しっくり来ることに気付いた。
動物が舌を使ってお互いの存在を確認するように、人間もまた"交わり"の際には口を巧みに使うのである。つまり我々は"その瞬間"ただの動物に還っている。そう考えれば起点となる唇こそ動物的本能を呼び起こすキーポイント。人間は唇を介して、動物になるのだ。このスタンプはそんな「人間の動物的本能」に直接訴えかけるものだと言えよう。
あとは時間との勝負
書きやすいといっても、絵心のちょびっとだけ少ない私では上記の絵を書くのに大体2時間はかかってしまう。更に様々なポーズとなると1個当たり3時間~12時間の制作時間がかかり、且つそれをイラストレータで起こすとなると更に膨大な時間がかかってしまうが愚直に制作を続けたいと思う。
次回がいつになるか分からないが、次はLINEスタンプ審査編でお目見えすることになるだろう。続報を待て。