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あなたのその眠気、大丈夫?身近に潜む過眠症「ナルコレプシー」

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先日の友人から「ナルコレプシー」と診断されたと打ち明けられました。私は残念ながら、その病気のことを存じ上げていなかったので色々と症状について聞いていたのですが、聞いていく内に私にも近しい症状があったことに気づいて驚愕したものです。もちろん友人の辛さに比べれば軽く、日常生活に支障はないのですが全くもって他人ごとではなかったので色々と調べてみました。


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身近に潜む過眠症「ナルコレプシー」とは?

このナルコレプシーとはどんな病気なのでしょうか。調べてみると

日中、場所や状況を選ばず突発的に発生する「強烈な眠気」を主な症状とする脳疾患(睡眠障害

現代の奇病の一つと称されているそうで、発症者の多くは喜び・怒りなどの感情の起伏が誘引となる「情動脱力発作」(詳細はコチラ)を伴うケースが多いとのこと。

すなわちしっかり睡眠を取っているにも関わらず、日中睡魔が襲ってくる。それに加えて"感情的が昂ぶる"ことで脱力しそのまま寝てしまうということでしょうか。
私の友人は「情動脱力発作」を伴っているようで日常生活で感情が昂ぶると歩きながら寝てしまったり、仕事中に落ちるように寝てしまうことがあり日常生活に支障が出ると言っておりました。
彼のように病気を知ることができればまだ良いですが、ナルコレプレシーは知名度が低く周囲の人間から理解を得られないケースも多いそう。

ただデスクワークならまだしも、車の運転や危険を伴う機材などを取り扱う仕事の場合、突発的な眠気は自身だけでなく他人の命をも脅かす危険性がありますのでもしこの記事を読んで、心当たりのある方は医師に相談するなど適切な処置を検討してみてください。以下に症例を記載しますのでチェックしてみてください。

ナルコレプシーの症例チェック

□前日しっかり睡眠を取っているのに、日中強烈な眠気に襲われる
□喜び、怒りなど感情が昂ると脱力状態になる、呂律が回らなくなる
□入眠時に幻覚を見ることがある
□金縛り状態に頻繁になる
□眠った感覚が無いにも関わらず、直前の記憶がない
□夜間頻繁に目が覚めてしまったり、平時の熟睡が困難

ちなみに私もいくつか近しい症状が最近散見されました。もちろん上記に当てはまっているから無条件で「ナルコレプシー」だという訳でありませんが、注意は必要です。

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーになってしまう原因とはなんでしょうか。これひ関しては調べてみても「遺伝的体質」や「ストレスが関与している」と考えられるものの明確な原因が見つかりませんでした。その中で多く見られたのが「オレキシンという脳内物質の欠乏」が起因している可能性について。オレキシンが先天的に少ない場合やストレスなど後天的な作用によって減少した場合、ナルコレプシーを発症する可能性があるのだと思われます。詳細はコチラを御覧ください。

対策と予防

ナルコレプシーの療法は「生活リズムの改善」

遺伝的な要素が強い以上、どんなに対策しても発症してしまうケースがあるかもしれませんが意識することで予防にはなるかと思います。
ちなみ友人が治療法として医師に勧められたのは「生活リズムの改善」
他の情報サイトにも同様のことが記載されておりましたがこれを事前に行うことで、予防になると考えます。

朝早く起き、夜しっかりと睡眠取る。暴飲暴食を避け、3食バランスよく食事をする。

実際それが難しいんだよって話ではあるんですけどね。

睡眠質の向上

仕事の関係上、そうも言ってられないという方もいるかと思いますので睡眠質をあげていくことで予防を試みます。
私は元から睡眠の質が非常に悪いタイプで医師から指摘を受けたことがありますのでこの項目でそれも共有しておきます。

  • 睡眠の3時間前から極力何も食べない
  • 風呂には寝る直前入らない(2時間前程度に入る)
  • コーヒーやお茶などのカフェインは夕方以降摂取しない
  • 寝る30分前に軽くストレッチする
  • 寝る直前はケータイをいじらず、読書などをする

上記を毎日完璧にできている訳ではないですが、日々これらを意識することで睡眠の質が向上しました。怪しいなと思っている方は生活リズムの改善や睡眠質の向上などを試みてください。

主な治療法

病院に行くのはかなりのストレスだ思います。やはり現実は見たくないものですからね。一応治療としては大きくわけて以下のような形になるそうです。

生活指導

睡眠記録表に24時間の睡眠状態、覚醒状況を記録し指導する、上記記載のように生活改善の指導などを行う。

薬物治療

薬物療法には「精神刺激薬」を用いるそうです。よく使われるのはメチルフェニデート(リタニン)という薬。朝と昼の2回服用する必要があるとのこと。
またペモリンベタナミン)という、やや作用時間が長い薬が使われる場合もあるそう。どちらにせよ、医師に相談の上適する処方をいただいた方が良いでしょう。

まとめ

ざっくり集めた程度で恐縮ですがナルコレプシーの概要は以上です。
現在、日本国内において確定診断を受けた患者数はおよそ数千人~1万人と言われ、一見少ないように感じますが日本では600人に1人程度(0.16%)は罹患していると想定されたデータも*1出ており「羅患者自身が気付いていない」あるいは「周囲の環境により言い出せていない」ケースも考えられますので一概に珍しい病気だと言えないかもしれません。気になる方は一度病院に検査してもらった方が良いかと思います。

仕事をしていると「うつ」なども含め、外的に分かりづらい病気は「怠け」「気の弛み」だと断じられてしまうことが少なくありません。
実際発症してからでは遅いので、気になる方は然るべき機関に相談してみましょう。

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*1:上記「ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン項目」6ページ目参照