クリスマス直前、彼女に心を折られた。
前に勢い余ってこんな記事を書いた。
クリスマス当日にフラれたのでデリを呼んだ。 - 自省log
要約すると
クリスマス当日に彼女にフラれ、泣きながらデリバリーなアンチクショウを呼んだら湯婆婆みたいのが来て、泣いた。
という話である。こんな経験も含めて私の人生に於けるクリスマスは「別れと孤独を感じる日」という印象が強い。
そもそも彼女がいない事も多いが、仮にいたとしてもクリスマス近辺になってフラれてしまう事が多いのだ。
今回の話は冒頭のものとは別で7年ほど前の12月。当時私は片思いが叶って毎日の様にウキウキしていた。何しろずっと夢見たあの子と付き合えたのだから。しかもその日はクリスマス直前の初デート。
未だ手も繋いでいない関係なので当日はクリスマスの約束を取り付けつつ、手くらいは繋ぎたいなと思っていた。
しかし現実はそう上手くいかないもの。いきなり2時間くらい遅刻され前途は多難だった。
ちょっと寝坊してメイクに時間がかかったらしいが、若干お酒の匂いがする。でも私は何も言えなかった。彼女が離れてしまうのが何より怖かったからだ。それに何事もポジティブに捉えるべきとも考える。
この2時間で雰囲気の良いお店も予約出来たし、コーヒーを3杯も飲んで経済にも貢献出来た。センター問い合わせ数も日本新記録だろうし、酒臭いのもきっと勘違い。そう自分に言い聞かせた。
お店へ向かう道中、早々に手をつないじゃおうかなと思っていたが想像以上にポケットから外出しないその手を見つめ、私は彼女の斜め後ろを歩く。距離を詰めようとして移動すると、まるで磁石の同じ極のようにその距離が縮まることはない。
もう出だしから暗雲しか立ち込めていないが、ポジティブさだけは絶対忘れない。ここで心が折れてしまったら全て台無しなのである。
だが抵抗虚しく、入店からわずかな時間でデートはお開きになった。信じられないくらい会話が弾まないのだ。もう戦況はかなり厳しいが、最後の願いを込めてクリスマスの予定だけは聞いておこう。
すると彼女はいかにも興味がないといった顔で「ヨテイミテ、マタレンラクシマス」とロボット並みに無機質な返事を私に叩きつけ、六本木の闇に消えた。
翌日、夕方だっただろうか。家でふて寝していた私は彼女からの着信で目が覚める。
もうこれで終わりなんだろうな。そう思いながら電話にでると案の定
「クリスマスは会えない、ごめん。あと別れたい」
と告げられた。昨日のデート後にある程度覚悟していたとは言え、動揺の色をやはり隠せないもの。しかし自分の何が気に食わなかったのかがどうしても知りたくて
「俺の何が悪かった?」
そう切り出してみる。彼女も責任を感じているのだろう、ゆっくりと話し始めた。
簡単に整理すると
・前から好きな人がいたが遠距離で付き合えなかった
・寂しさを埋めるため、好き好き言ってきた私と付き合い始めた
・でもその人が最近こちらに帰ってきた
・私と別れたいと思って、冷たく当たってしまった
・その人と付き合いたいから、別れたい
なるほど、事情は痛いほど理解した。
だが納得は出来ない。私に落ち度があれば別だが「他の人が好きだから別れてくれ」と言われて、おいそれと引き下がる訳にはいかないのである。
悪手であることは重々承知の上、修復を画策しよう。みるみるポジティブさが再燃し私は会話を続けた。ここで心を折るな、絶対に諦めるな。まずはその男の情報を聞き、次の手を考えるんだ。
「その人何している人なの?」
「サッカー日本代表」
心が折れた。
フラれた数日後の話→彼女にフラれたので、クリスマスに一人で「恋空」を観に行った。 - 自省log
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