合コンで怪獣パレードに遭遇した。
以前友人に誘われて合コンに参加した時の話である。私達のメンツは5人、全員しがないリーマンだ。声がけしてくれた幹事(イケメン)のお陰で、今こうして合コンなるものに参加出来ている。ちなみに相手は1人遅れてくる予定でスタート時は4人らしい。当日はどんな相手なのかドキドキしたものだがメンバーが揃った瞬間、強い違和感を覚えた。目の前の光景がこんな感じだったのだ。
ダダ3人、ピグモン1人 ウルトラマン(C)円谷プロ
ダダ (ウルトラ怪獣) - Wikipedia
ピグモン - Wikipedia
スリーカードみたいになってた。
曲がりなりにも四半世紀以上この日本で生活してきて初めて味わうタイプの緊迫感。
突如として発生した、特殊な状況に私の脳内はひどく混乱した。
ここで彼女らの容姿の是非は置いておく。容姿には人ぞれぞれの好みがあり、私の狭い価値観では彼女らの魅力を語り尽くす事が出来ないからだ。
現に後日この中からカップルも出来ているので、ルックスはちゃんとしていると思う。私のパッとみたイメージがこうだった。問題はこの半個室内に「似ている人がたくさんいる」状況だ。
確かに類は友を呼ぶなんて事は往々してある。しかし今回ばかりはいくらなんでも呼び過ぎだろうと率直に思った。
私はもう彼女らが気になって仕方がない。どうやら同じ大学の仲間らしく、ずっとつるんでいるらしい。彼女らの学生時代を想像すると変な声が出た。
そうこうしている内に飲み会は進んでいき、やはりと言うべきかイケメン幹事がモテ始める。
ダダAは相手方の幹事で、イケメンの同僚。今回の合コンは彼女の申し出で実現した。積極的な性格でグイグイ引っ張るタイプ。会話も彼女が中心だ。
ダダBは周りに気遣いが出来るタイプだが、ダダAとイケメンの会話が気になるのだろう。チラチラ見ながら会話に割り込もうとしている。
ダダCはちょっと私も入れてよ、的な感じですったもんだしている。AとCは犬猿の仲なのかもしれない。容姿が似ていても、性格は違うもんだなと思った。
ちなみにピグモンは別の友人と二人の世界に入っている。
構図を簡単に書くとこんな感じだ。
すごく寂しかった。
その後私は蚊帳の外爆発で、彼女らのアプローチを観察していたがイケメン幹事の牙城はなかなか崩せない。
そもそもこの会は彼女のいない私達に出会いを作ろうとイケメン幹事が声がけしてくれたものなのだから。彼はいい男なのでそんな趣旨の合コンで自分が中心になってしまっている事を申し訳なく思っているだろう。これでは彼も浮かばれないし、もう一人遅れて来ている子が来たら積極的にお話してみようかな。そう思っていた。
そんな矢先、店員さんがやってくる。
「お連れ様が来られました。」
待望の瞬間だった、私も寂しさが限界だったのだ。
「こんばんわ~遅れてすみません!」
彼女は申し訳なさそうな素振りを見せるとさっと一番端の席に座った。
皆も仕切り直しとばかりに一旦、定位置に座り直す。全員が揃った瞬間、私はまたひどく混乱した。
目の前の光景がこんな感じだったのだ。
え?フルハウス???
Twitter&RSSのご案内
いらない無駄記事を毎日更新するフリーマガジンを購読しませんか?
Twitterやってます。更新通知などもしますのでもし宜しければフォローください。
ツベルクリン良平(@tube_ryo)
RSSに登録をお考えの方、今なら無料なのでお得です!
Feedlyはコチラです!