これが言えれば滑舌マスター?言い難いビジネス単語
victoria white2010
私の同級生にコンサルで働いている友人がいる。大学時代からの友人で仲は良いのだが簡単に言えば、典型的な「意識高い系」ビジネスパーソンだ。
Macbook Airを常に持って、スタバのコーヒーを飲みながら、横文字や専門用語をふんだんに使った何やら難しいトークをしてくる。仕事は出来るみたいなので、単に意識が高いだけではないと思うが先日ランチをしていてあまりに横文字が多すぎたので笑ってしまった。
ちなみにだいたい意味が分からなかったので、「ふむふむ」「なるほど」「あるある」のヘビロテで乗り切ったのだがググってみて、やっと意味を理解できた。
私の勉強が足りないと言われればそれまでだが、わざわざ難解な用語を使うのは何故だろう。
知らない人に意味が伝わらない事は元より、基本的に言いづらい単語が多すぎてよくもうまぁそんなに舌が回るなと関心した次第である。
ちなみに私は滑舌の悪さに定評があり、「おはよう」とかも普通に噛むくらい舌足らずだ。
そんな私からすれば、彼の滑舌の良さは筆舌に尽くし難すぎて、筆舌でも噛むくらいのすごさである。
「お前の事ブログに書いていい?」って聞いてみたら「名前出さなきゃ良い」と素敵な回答が返ってきたので敬愛の念を持ちつつ彼が発言していて、私が言い難かった単語とその噛みポイントを記載する。
始めに断っておくが有用性は特にない。
これが言えれば滑舌マスター?言い難いビジネス単語(私調べ)
フィジビリティ(ふぃじびりてぃ)
意味:実行できること。実行・実現の可能性
【噛みポイント】
フィジまでは意外とすんなりいけるけど「ジ」のすぐあとに「ビ」が入ってきていてクンッって感じになるのでこの部分を如何に越えていくかが焦点になる。「リ」まで無事到達できれば「ティ」はそんなに難しくない。
デリバティブ(でりばてぃぶ)
意味:金融取引の相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品の総称
【噛みポイント】
よく使う単語にデリバリーと言うのがあるので、脳内でデリバ~まで行くと勝手に「リ」が出てくる。それを止めようと意識すると噛む訳だ。ここを乗り越える事を考えよう。上手いことデリバで止める事が出来ればほぼ成功した様なものだが、「ティブ」も意外と「チブ」みたいになるので要注意。
ディシジョン(でぃしじょん)
意味:決定、判断
【噛みポイント】
これが「デシジョン」であれば、だいぶ言いやすいのだが「ディ」になっただけで途端に難易度があがる。前半は力を抜いた状態で「でぃ~シジョン」みたいな感じでいくと噛みにくい気がする。後半のジョンは結構すんなりいく。
コモディティ(こもでぃてぃ)
意味:商品、一般化
【噛みポイント】
私が初めてコモディティと言った時は、噛んでオウヤンフィーフィーみたいになったがやはりポイントは後半の「ディティ」をどう処理するかにかかってきている。油断するとすぐ「デイテイ」とかになってしまうので注意が必要なのだ。ディーティーと伸ばしながら、それをキュッと縮めるイメージで行くと言いやすい。
プッシュノーティフィケーション(ぷっしゅのーてぃふぃけーしょん)
意味:プッシュ通知
【噛みポイント】
滑舌が悪い人の壁である「シュ」「ティ」「フィ」「ショ」が並んでいる難関な言葉。しかも長いので油断するとだいたい噛む。家で一人で言っている時は、大丈夫だが多分会話に紛れ込んだら恐らく舌を噛み切る自信がある。「プッシュ通知」と言ってしまう方が、圧倒的に短いので滑舌が悪い人は調子に乗らないのが無難。
オポチュニティ(おぽちゅにてぃ)
意味:好機、チャンス
【噛みポイント】
これは私にとって最難関な語句だった。特に「ポチュニ」のところが鬼門で、舌足らずな私はだいたい「おぽちゅにちゅ」みたいになるので苦手。多分、金輪際「オポチュニティ」と言う事はないだろう。素直にチャンスと言う予定だ。
まとめ カッコイイ言葉を使って噛むのはカッコ悪い。
これらの単語を上手くそして、サラっと言えればとてもカッコイイしなんか出来る男に見えるかもしれない。私も出来る事なら
「デリバティブのコモディティをフィジビリティで使う事をディシジョンして」
とかドヤ顔しながら言ってみたいが今からプロ野球選手になれないのと一緒でこれからいい感じの滑舌になるのは無理。それに大事な場面で難しい言葉を使って、噛んだら大変カッコ悪いのだ。
お客さんに向かって、「これはおぽちゅにちゅですよ!発注するなら今です!!」みたいな事を言っても「はぁ?」となるに違いない。
世の中には分相応と言う言葉がある。出来ない事を背伸びしてもいつか足が疲れてしまうのだ。
その事を肝に銘じて、私はこれからも無難な言葉遣いに終始していこうと思う。