クリスマス当日にフラれたのでデリを呼んだ。

f:id:juverk:20131104171616j:plain
だいぶ前の話にはなるが学生時代のクリスマスの事である。
当時付き合っていた彼女とクリスマスイブに約束をした。彼女は当日バイトが夜まであり、当時二人共実家暮らしだったので近場で外泊して翌日どこかに出かけようと算段していたのだ。

宿泊は、お互いの家からほど近い神奈川のブティックホテル「イエスタディ」
CGX^fB zeir`W[zeîñ(Ö¥_Þì§ìès)

予約ができなかったので、スイートルームを確保するため19時から前入りした。
私の胸は高鳴っている、付き合って二ヶ月ほどだがここ1ヶ月はお互い忙しく全く会えていないからだ。ケーキも用意したし、プレゼントも抜かりはない。準備は完璧だ。

しかし、待てど暮らせど彼女から連絡がない。21時、22時。いつもならとっくに連絡があってもいい頃合いである。何かあったのかもしれないと何度も電話をしてみたが一向に出る気配がなかった。
絶望しながら部屋を出るか迷っていた時に彼女から1通のメールが届いた。
悪意を持って意訳すると

他に好きな人がいて、今その人とまぐわっているからお前は消えろ

みたいな内容だ。

泣いた。怒りとかを通り越して、泣いた。彼女は会えないこの1ヶ月間で別の男と付き合っていたらしい。いやもしかしたら私自身がその別の男だった可能性もある。

だが意に反して、私の下腹部はかつてないほどに高鳴っていた。この時気付いたのだが私は多分、変態なのだ。頭では「哀しい」と言う感情が押し寄せ涙を流しているが下腹部の(亀)頭は別の涙を流している。
私はそこでもうデリバリーしかないと思い立つ。しかし繁華街ならいざ知らずこんな片田舎では空振りばかりだった。もうこれでダメだったら帰ろう。一縷の望みを託し、最後のコールを鳴らした。

店員「今一人だけ入れる子いますよ！」

私は電話の前で小さくガッツポーズした。
どんな子か聞いてみると、出るとこが出てて一番のオススメらしい。ネットの写真も一部モザイクで隠れているが何となく松嶋菜々子似の美人だ。
私は即座に了承する。金額はクリスマス特別価格で110分 35,000円を要求された。相場もクソもないがもう何でも良い。
それから40分後、部屋のチャイムが鳴る。どうやら菜々子ちゃんが到着した様だ。私は高鳴る心臓と下腹部を抑えながら勢い良く扉を開けた。

あれ？部屋を間違えたのかな。
目の前には「湯婆婆(ゆばーば)」みたいのが立っていた。

ルックスを端的に言えば、松嶋菜々子と湯婆婆を足して松嶋菜々子の成分を完全にろ過した、まぁなんて言うか純度100％湯婆婆。
体型は控えめに言って、ごんぶと。確かに出る所は出ている、と言うより全部出ている感じだ。
写真の加工というレベルではない、完全に違う生物を送り込んできた。

本来ならチェンジ！！と叫ぶべきだったがそこは生粋のチキンボーイ。声が一切出ない。
確かにこの手のサービスはこういう事も結構あるが何もこんな時に、こんな怪物級の魔女をよこさなくても。

しかし私の抵抗むなしく、プレイ自体はつつがなく進行していった。
ただ目の前の湯婆婆に畏怖した、私の千はずっと神隠れっぱなしである。元気のない千に業を煮やした湯婆婆は大きな体をブルンと動かして私の上へ。彼女が何kgなのか分からないが、上に乗った瞬間「ぐえっ」って声が出た。

その後、あの手この手を使いながらも一向に反応がないまま淡々と時間は流れ、アラームが終わりを告げる。湯婆婆も飽きてるみたいだ。休憩してた。
少し悪いことしてしまったなと思い、彼女にあげるはずだったプレゼントとケーキを手渡した。始めはびっくりしていたが「子供が喜ぶ」と言って笑顔で部屋を後にした。
こうして湯婆婆はいなくなったが私の千は、いつになってもトンネルの中から帰って来なかった。