自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

取引先でドッスンに出会った。

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先日、取引先にて企画のプレゼンをしに行った際、非常にめんどい人に出会ってしまった。

プレゼン内容を詰めたかった私は
1時間前に先方入りし、待合所で待たしてもらっていたのだが
そんな矢先に颯爽とその人は現れ、私に声をかける。

「隣空いてます?てか君どこの人ー?」
初対面でいきなりタメ口を聞き始めた彼。ナンパの様な声のかけ方だ。
正直忙しかった訳だし、サラッと流すべきだったのだが
彼の容姿があまりに衝撃的だったので返事をしてしまった自分が憎い。

大きくて真四角の御尊顔。
彼はさながら「ドッスン」の様な顔をしている。そんな事を考えているとドッスンさんはいきなり超特急で話を始めた。
始めは「最近どうよ?」的な感じで、話題を振ってきたが私が「ぼちぼち」しか返事をしないのを
良いことに、自身の話を始めた。想像していた通りだが仕事の成果や武勇伝が中心の様だ。

何より恐ろしかったのが、話がものすごい速度で過去に遡る事。
高速でアルバムをめくるように彼の人生をシェアしようとしてくる。話が全く尽きる様子がない。
彼が繰り出すタイムラインの速さに、リツイートをするヒマもなかった。

そうこうしている内にプレゼンの時間は刻一刻と迫っている。
私はその時点で「死にたいです」オーラを出していたが彼のスカウターは壊れているのだろうか。話が止まる様子は皆無。

話題も既に彼の学生時代まで遡っている。数分前は25歳で体験した初めての大仕事だったはずなのに。このペースじゃ出生の秘話くらいまで遡りそうだ。
そこで私は「そろそろやめてくれ」とやんわり伝える事にした。

私「あのですね。すいません、俺そろそろ仕事を…」

ドッスン「実は俺東大なんだ!」

私「そうなんすか。あの仕事をね、したくてね」

ドッスン「って言っても東洋大だけどね♪」

私「……………………………」

取り付くしまもない。
彼の“東京大学゛と“東洋大学゛をかけた抱腹絶倒の爆笑ギャグと私の乾いた笑いが待合室にこだまする。

考えてみればマリオもスターを取って、無敵状態にならなければドッスンは倒せないのだ。
「やっぱりドッスンって強いんだな」そんな事を考えながら彼の話しを聞き続けてる内に気が付けば、プレゼン開始3分前。

私はなんの為に早めに来たのだろうか?
ドッスンはマリオだけでなく私をも踏み潰した。