自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

渋谷でプロデューサーがなんかナンパしてた。

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先日打ち合せまで少し時間があったため「服でも買おうかいな。」なんて渋谷を徘徊していたのだが、まぁ慣れない道を歩くのはしんどいもので、若者とノマドしかいない渋谷に私はほとほと愛想を尽かしていた。

「なんだこの街、人多すぎ」

そう呪詛を吐き、道端の石に腰掛けて缶コーヒーを一気に飲み干す。

プハっ。美味い。喉を駆け巡る苦味によって気持ちが落ち着き、周りを見渡せるようになった。

するとどうだろう、目の前で男性が女性に話しかけようとしているではないか。初めてみたのだが、どうやらナンパの場面に遭遇したらしい。

私が座っていた付近は喫煙所が近かったため、そこそこの人だかりができていた。
そこで喫煙する一人の女性にアプローチしたいのだろう、ナンパ男はジリジリと集団ににじり寄っている。構図としては大体こんな感じだ。

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彼の容姿は、お世辞にも美男子というわけではない。しかも首から濃いピンク色のシャツを巻き、サングラスを頭に乗せちゃっているもんだからもうどこぞのプロデューサーにしか見えないのだ。

イメージとしては大体こんな感じなので

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Photo by

これからは彼を「P」と呼ぶことにする。
(※ちなみにこれを書いている私は当日、服よりゴミに近いヨレヨレのTシャツを着ていたので人のことは言えない。)

Pは恐らくだが、まだナンパ慣れしていない様子だった。
何度も彼女の機を窺い、声をかけようとしているのだが一歩踏み出しては戻り、踏み出しては戻りを繰り返してしまう。その動きがあまりにもワニワニパニックと酷似していたので、私の頭もパニックになった。

しかし、彼の観察をやめることなどできない。

何故なら、今まで私は「ナンパの成功」を直に見たことがなかったからだ。
ネット上や友人から、ナンパしてどうだった~みたいな話を聞くことは当然のようにあるが
実際その場面に遭遇した経験が一度もないのである。もはや夢物語のように現実感のないそれを、私はどうしても見てみたかった。

だからこそ、Pに期待した。ナンパは人により賛否あると思うが「勇気」という一点に於いて、Pの行動力は賞賛すべきだと率直に思うからだ。私は全力で彼を見守ることに決めた。だってヒマだし。

だがPは動かない、動いてくれない。どうするんだ。P!彼女はゆっくりタバコをふかしているが、このままだとその勇気は海の藻屑と消えてしまうぞ。


Pは一度、ケータイに目を落とした。何かを確認しているのだろうか。するとすぐ意を決したような表情に変わり、彼女へ近づいていく。

よし!いけー!P!!!

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スルーしたぁ!!

このPはもしかしたら今、自分のことを情けないと思っているかもしれない。夏に向けて焼いたであろう浅黒いお肌が心なしか青ざめて見える。だが、ここまで頑張っているPの姿がいやにかっこ良く見えた。彼は今、自分と戦っているのだ。

世界の全てが君を否定したとしても、私だけは応援する。そう心に誓った。だってヒマだし。

そうこうしている内にPは今までにないほど凛とした顔をした。
経験がない私でもすぐ分かる。これは戦う男の表情だ。もうこの戦士は彼女に声をかけるまで止まらない。

そしてPは、大きく深呼吸をして彼女に問いかけた。

「すみません」

!!!

「◯◯テレビの者ですが…」

ホントにプロデューサーだったの!!!?

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