"ふりん"だめぜったい。
きょうはきんようび。いまぼくはふぁみりーれすとらんでこーひーをのんでいます。
みんなはなのきんようびだからか、ぼくとおなじようにしごとをさぼっておしゃべりをしているみたいです。いつもならすいているじかんたいなのに、すごいいっぱいひとがいてへきえきしています。
ところでさっきさらりーまんのおじさんとわかいおねえさんがおしゃべりしていて、おじさんがおねえさんにむかって「きょうのよるはとまれるの?」といっていました。
せけんは、はなのきんようびだから「みんなたのしそうにでーとしているんだな~」とおもってきいていました。
するとおねえさんが「おくさんはだいじょうぶなの?」とききかえしたのをみて、ぼくはびっくり。
おじさんのひだりてくすりゆびにはゆびわがきらりとしていて、たぶんけっこんしているんのだとおもいます。でもおねえさんとでーとして、よるもどこかにとまろうとしているのです。
きっとこのふたりは"ふりん"しているのでしょうね。それをきいてぼくはそういうことはしちゃいけないなぁとおもいながらこーひーをのみました。
ここからはぼくのそうぞうなのですが、ふたりは「じょうし」と「ぶか」のかんけいなのでしょう。
しんじんではいってきた、おねえさんはしごとがなかなかうまくいきません。なんどやってもうまくできないし、こんなかいしゃやめてやろうとおもっていました。つきあっていたかれしは、がんばれといってくれるけど「なにもしらないくせに」とむしょうにはらがたちました。しょくばからうけるぷれっしゃーもどんどんつよくなるし、いえにかえってもかれしとけんかばかり。おねえさんはつかれてしまいました。そこにひーろーがあらわれます。
じょうしのおじさんです。おじさんはおねえさんをかばうとしごとをてつだってくれ、そしてうまくできるようにしどうしてくれました。「これからは、ひとりでできるようにならないといけないな。がんばろう」それがおじさんのくちぐせでした。
すこしじかんがたち、みごとにひとりだちしたおねえさんはこいをしていました。
まいにちのしごとのなかではげまし、じぶんをそだててくれたおじさんのたよりになるすがたがおねえさんにはとてもかっこよくうつっていたからです。
でもおじさんはけっこんしていました。おねえさんはあきらめていましたが、あるときふたりでのみにいったとき"おとなのかんけい"になってしまいました。そのときおじさんがいっていた「すぐにあいつとはわかれて、しんけんにつきあう」ということばをおねえさんはしんじて、いっせんをこえたのでした。しかしいっこうにおくさんとわかれるようすはありません。
おねえさんはおじさんとおとなのかんけいになったあと、かれしとわかれていました。ざいあくかんがあったから、それにおじさんのことがほんとうすきだったからです。
かれしはなぜとつぜんわかれをきりだされたのかわかりません。かれはなやみました。なぜとつぜん、わかれをきりだされわかれなければいけないのか。じぶんがなにをしたのか。それがずっとわかりませんでした。かのじょはおじさんと"ふりん"しているなんてはなすわけがなかったからです。
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あれからすうねんたち、かれはそのひもさらりーまんをしていました。きょうはきんようび。ふぁみりーれすとらんでしごとをさぼってこーひーをのんでいると、となりにはとしのはなれたかっぷるがすわっています。
せけんは、はなのきんようびだから「みんなたのしそうにでーとしているんだな~」とおもってきいていました。
するとおねえさんが「おくさんはだいじょうぶなの?」とききかえしたのをみて、かれはびっくり。そこにはわすれもしない"もとかの"がすわっていたのでした。
お題
「ふんわりした作品」「禁断の恋」