自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

僕のホワイトブラッドボール

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知人に「カイロプラクティック」というよく分からない整体の様な、病院の様なものを営んでいる人がいる。
話を聞くとそこはなんでも世界的に認知度の高いクリニックだとか言っていて内容についてはよく分からなかったのだが、クリニックというくらいだから病院みたいなものなんだろう。その話をした時ちょうど身体の各所で異変が起こっていたのでこれも何かの縁かと思い一度施術を受けてみる事にした。

1.問診を受けよう!

問診が始まるとまず最初にコンディションについて聞かれる。今、私の身体がどんな事になっているのかを掴むのだ。
その過程を経る事で、最適な治療が出来るようになるらしい。これはなんとも有り難い話である。 私は赤裸々に現状を伝える事にした。

ここ最近、腰がべらぼうに痛い事。
なんか健康診断で白血球が多いと言われた事。
寝つきが悪い事。
白血球が多い事。
食欲もあまりない事。
赤血球も多い事

などを伝えると、院長は穏やかな顔で「その全てが治せます」と宣言してくれたが
問診の大半を費やした白血球については全面的に無視された。まぁでも、腰とかも意外と深刻だったので良しとしよう。

2.施術を受けよう!

カイロプラクティックとは、ギリシア語で「手による療法」を意味するらしく、治療の全てを手のみで行う。

どんなものかとドキドキしたが、始まるとそれはそれは素晴らしいものだった。
全身を余すことなくマッサージしてくれる。しきりに「りんぱ、りんぱ」言ってて何でこんな時に桃山時代の芸術家の話をするのだろうと思ったがそれを除けば、このマッサージとにかく気持ち良い。
強い圧迫と解放の繰り返しで血の巡りが良くなった感じがする。人の手による施術なので体もポカポカだ。

なるほど、「カイロ」ってのは冬場で活躍するあの「懐炉(かいろ)」にも掛かっているのか!すげぇ!!すげぇよ院長とその感動を伝えると、特にそこは掛かってないとの事。
外部については完璧な気もするが、いつになったら私の内面(白血球)について施術をしてくれるのだろう。

3.アフターケアを受けよう!

施術が終わった後は、今後のケア、食事療法、睡眠改善などあらゆる健康方法を指導してくれた、ここでもやはり白血球に関しては触れる気配がない。しかし、こればかりは私も譲れないのだ。腰の痛みより白血球の謎の方がよっぽど怖い。

なぜ私の体には白血球が多いのか。
白血球が多いとどうなるのか。
てゆーか白血球ってなんなのか。
赤血球も多いんだけどどうなっちゃうんだろう。

そんな誰にも話せなかった胸の内を私は涙ながらに吐き出した。院長助けて。
すると院長は目をつぶりウンウンと頷きながら、何やら考え始めた。あの優しかった院長がいつになく厳しい顔付きをしているのだ。

私は悟った。 きっと私はもうダメなんだろうと。
白血球については詳しくないけれどなんかバイキンとかを倒す、防衛機能的な役割だって話は小耳に挟んだ事がある。それが多いという事は体のどこかが悪いだろう。
でも自分の体だし、嘆いていても仕方ないのである。私はどんなに非情な現実を突き付けられても受け入れる覚悟を決めた。

すると院長はカッと目を開き、静かな面持ちで一言。

「ここ病院じゃないから分かんないです。」

そっか!!

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