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新卒採用に於ける、面接の突破率を向上させる方法

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2015年卒向け就職活動が解禁されましたね。私の時は確か10月くらいから本格スタートでしたが、今年も新卒向けサイトのオープンが12月1日だっただけでもう既に選考が進んでいる方もいらっしゃるかと思います。

前に公開した記事でも書いたのですが、私は以前から人材業界に関わってきました。
こんなコピーがあったら要注意ですぞ。という求人広告 - 自省log
また新卒向け採用なども担当しておりましたので、そこから学んだ事を書き起こしてみます。

就活をものすごく大雑把に言うと「自分がやりたい事」「企業が求めているもの」を示し合わせて
落とし所を調整する作業だと私は思っています。
その為に志望動機を考える、自己分析や企業分析といった作業を行わなければなりません。
この手の情報は色々なところで既に書き尽くされていますので
本記事ではそれらの項目はおさえている前提で、面接の突破率向上を検討していきます。
宜しければご参考下さい。


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本記事の諸注意事項

・本記事の情報は私の経験に基づいて書かれたものなので、全てに適応するものではありません。
・この記事は「こういう事もあるよ」と言う紹介の為に書きましたので、参考程度に見てください。
・本記事の情報は大手向きというより、中小・ベンチャー向けです。

まず始めに

1次、2次面接は若手社員が担当する事が多い」という話をご存知でしょうか。
応募者が多く、面接の回数が多い1~2次面接は2~5年目までの若手社員やまだ歴の浅い人事担当などの「若手面接官」が担当する場合があります。
個人的な観測ですが、1000名未満の企業だとこういったケースがかなり多いです。
新卒採用主義だからと言って、綿密に組織を設けている企業は多くありません。そこで抑えておきたいポイントを記載します。

《ポイント1》若手面接官は面接慣れしていない

いくら面接官に抜擢されたからといって、まだまだ若手。彼ら自身も緊張しているでしょう。そもそも何を聞いたら、学生の本音が引き出せるか経験的に分かっていない事もあります。
そんな状況なので合否を決する明確なガイドラインが設定されておらず、面接官の判断が強い影響力を持つ状況が生まれます。

《ポイント2》若手面接官は、面接中何を考えている?

ではそんな若手面接官は一体どんな事を考えているのでしょうか。
以下はかなり極端に書いておりますが、大なり小なりこの様な事を考えてたりします。

・この学生イケメン(美人)だな
・また「副○○」か
・なんか早口で言ってて良く分からないぞ。

一つ一つ切り取ってみましょう。

(1)若手面接官はこの学生イケメン(美人)だなと思っている。
就活(特に選考が浅い段階)で、見た目は残念ながら重要な要素になります。面接官も人間なので仕方ないのです。ルックスに自信がある人はそのまま、胸を張って面接を受けるべきですが
自信がない人も見た目だけで全てが決まってしまう訳ではないので、最低限身だしなみを整える事に注力しましょう。
逆に見た目が良い人の方が、減点幅が大きくて不利に働く事もあります(つまりガッカリしたって事です)
以前面接をしていた時、シャツがはみ出ていたり、シワシワなスーツを着てくる学生がいました。
それで直接落とす訳ではないですが、やはり説得力に欠けた印象を抱いてしまうものです。

若手面接官はまた「副○○」かと思っている。
面接時に、自分を良く見せる為「サークルの副会長をやっていました」と答える学生は未だに本当に多いです。私が就活当時もいましたが、直近でもまだまだいます。
この手の情報は、採用側にも広く周知されているので使うのはあまりオススメ出来ません。(詳細は後述します)

若手面接官はなんか早口で言ってて良く分からないぞ。と思っている。
すごく優秀な人を除いて、普通の人は言葉で聞いた内容をほとんど理解し切れません。皆さんも経験があると思います。
この現状に加え、面接官自身も緊張しているのですからどんな熱弁をふるったとしても伝わってなかった。なんて事も想定出来ます。

新卒採用に於ける、面接の突破率を向上させる方法

これらの状況を知った上で、面接の突破率向上の施策を考えましょう。

(1) とにかくマイナスをなくす

明確な合否のガイドラインがない場合、面接官は最終的に

・この学生と一緒に働きたいかどうか
・通過させて問題にならないかどうか

といった要因で通過可否を判断する事が多いです。見た目が良い方が有利なのはこういった背景にあったりします。

「この学生と一緒に働きたいかどうか」
1、2次面接は相対評価ではなく、大抵が絶対評価なので自信がない学生はマイナスをなくす事を狙っていきましょう。

「スーツがしわしわ」
「無精ひげが生えている」
「髪がボサボサ」
「化粧があまりに華美過ぎるまたは薄すぎる」

この辺を意識して潰すこと事で最低限の身だしなみを担保しましょう。
基本的には今すぐ働けと言われても、問題ない身だしなみは意識しておきたいところです。

「通過させて問題ないかどうか」
これはものすごく残念なところなのですが、合否判断に「上に報告出来るどうか」という学生とは一切関係ない事情が働く事があります。
その面接官自身は良いと思っているところがあるけれど、この学生を通過させたら上に怒られてしまうかもしれない。面接官自身も評価されていますので、上の顔を窺って当たり障りのない人材を通過させてしまう事をよく見てきました。
そんな背景があるので、面接時大きなプラスを出せない場合でも極端なマイナスを出さない事が面接突破率の向上に繋がります。

(2)ウソをつくなら徹底してストーリーを練る

前述の、【また「副○○」か】の補足ですが、面接時にウソをついたり、話を盛ってしまう事はかなりあります。(正直私も何回もやってました)
ただこの手のウソは少し突っ込まれると大抵すぐバレます。学生が話すエピソードの「突っ込みポイント」がマニュアル化されていたりするので鋭い質問が来る時もあるでしょう。
また面接が進んでいく段になって、話に不整合が出てしまう事もある様です。
もちろん良くない事なのは大前提として、自分の経験が足りなくてどうしてもという場合は「ウソをつくなら徹底してストーリーを練る」ことを意識して下さい。
本当に自分が体験した。と言い切れるくらいシミュレートしましょう。これらを考えるとウソをつくメリットは少なく感じますので、多様は禁物です。

(3)ボディーランゲージは大袈裟に

【なんか早口で言ってて良く分からないぞ】の項目で書いた通り、面接官は内容を全て覚えていません。その為に印象に残る仕草やボディーランゲージは、多少大袈裟にでもやって置いて損はないでしょう。
やるのはタダですからね。ただやり過ぎると面倒なやつだと思われてしまうのでほどほどに。

意外と効果的な動作は

「手を上げる場面では一番早くに手を挙げる(積極性)」
「ノートを出してメモを取る(積極性)」
「面接官や"他に学生の発言"に対し、笑う・相槌を打つ(協調性)」

などでしょうか。

まとめ

ここまで色々と書いてきましたが1、2次面接は普通の事を、普通にこなしていれば通過出来ます。
しかし、その「普通な事」が出来ていない学生もかなりいるので今回こういう記事を書いてみました。
まぁ仕方ないですよね、分かんないですもん。

あと今回の記事を書く上で最も伝えたかったのは

面接官も同じ人間である事。

面接官も皆さんと同じ様にご飯を食べ、酒を飲み、友達や恋人と遊んだり、上司にどやされて落ち込んだりしている普通の人間です。
ただ現状の社会人環境に於いて、新卒キップの力があまりに大きいからか
そんな基本的な事を忘れ、緊張し過ぎてしまっている学生が散見されます。

学校の少し離れた先輩と話すつもりで丁寧に対応するくらいの心積もりで楽に望みましょう。
上役の人が相手だってそうです。恐れず立ち向かって下さい。

最後になりますがここまで記載した情報は、言ってしまえば「小手先のテクニック」に過ぎません。
こんな方法を多用して、内定を獲得したとしても長続きしないでしょう。
就活で大事なのは、ちゃんと自分の目で見て、感じ、自分で納得できる就職先を判断する事です。

ただ手持ちの滑り止め企業をいくつか持っている事で、本命企業の面接が楽になるのであれば
是非これらの情報を自分なりにカスタマイズして面接に臨んでいただければと思います。

これから本格的な就活の冬が始まります。この記事が皆さんの人生の一助となれば幸いです。

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