自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

震災の時、募金の件で友人宅の家族会議に参加した。

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ここのところ諸々含めて募金についてのエントリやコメントを見たが、私が直近で最も募金を意識したのはやはり「東日本大震災」の時だ。

当時私は、一人暮らしをしていたのだが家族が心配だったの急遽、実家に帰省。翌日は土曜日だったので緊張感がありつつも時間を持て余していた事を覚えている。
そんな時、地元の友人から連絡があった。

「支援活動について、家族会議を開くからお前も参加してくれ」

この友人家族は昔から結構変わっていて、何かと家族会議がある。付き合いが長いのでオブザーバーとして参加を命ぜられたのだ。友人の家は、私の実家から徒歩1分くらいのところにあるので了承する。

彼の家に着き「こんちわ~」と元気に玄関を開けると中は昼間だと言うに真っ暗。
節電中の様だ。さすがに支援活動をしようと立ち上がるくらいだ、徹底されている。

すると2階から「おう!早かったな!」と友人が現れた。
ドドド!!と明らかにケツで滑った音がしたが無視しておく事にしよう。

私が家に着くと、待ってましたとばかりに会議が始まった。
議長を務めるのは一家の主であるお父さん。ではなく友人の兄だった。
このお父さんは無駄話がすぎるタイプなので更迭されたらしい。今も端っこでうなだれている。

議題は被災者への支援活動について。
何をするか各々案を挙げ、活動内容決める。概要は現実的な下記3点に決まった。

・ボランティア活動
・募金
・献血

次は中身である。そこで友人からこんな提案が上がった。

「募金をするなら10万くらいはしたい!」

友人は根っからの募金好きだったので、今回も率先して家族を招集していた。
皆も彼の熱意は伝わっていたが、さすがにそれは…と沈黙していると険しい顔をしたお父さんから物言いが入る。

「10万円募金するなんて軽々しく言うな。」

ここは父としてビシッというつもりなのだろう。

「お前が10万なら、父さんは20万だ!」

!!!!?そっち???

これを機に雲行きがどんどん怪しくなる。意地を張り合った友人親子はオークションの如く募金額を競い合い、最終的に260万円募金すると言いきったお父さんの勝利。
一旦これで落ち着いたかと思ったのに、これでテンションの上がった二人は

その後も「東北地方に単身乗り込んでボランティア」「献血は30リットルくらい」などと会議にちゃちゃを入れてくる始末。しかし私も含め家族全員慣れているので、徹底的に無視して下記の事項で決定した。

【決定事項】

・お父さんが経営している会社から寄付金という形で募金を行う。

・商店会のツテでボランティアを組織し、東北に派遣

・献血は可能な限り行っていく

※その後、小規模ながら全て実現。


置いてけぼりにされてふて腐れながら

「絶対に260万寄付してやる!」

と言い残して部屋に戻るお父さんと、暗かった為かテーブルの角に小指をぶつけてうずくまる友人を眺めながら会議は静かに幕を閉じた。

地震の緊張感から一転、なんともほんわかした1日。昔からちょっと変わった家族だけど、こんな時にはいてくれると助かるなと思った、あの日だった。
後日談だが、お父さんはポケットマネーで本当に260万円寄付したらしい。

お父さんスゲェ…!!

こんな募金箱に寄付してはいけない (青春新書インテリジェンス)

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