自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

TOTOがとうとうと泣いていた。

以前、都内で営業周りをしていた時の事である。
その日は真夏日で、迫り来るアスファルトの照り返しが私を蝕んでいた事を覚えている。
次のアポイントまで約25分。営業経験がある人には分かるかもしれないが
この25分と言うのがなかなかの曲者で、先方に5分前入りするとして後20分。
カフェを探すのは億劫だし、かと言ってこの炎天下の中20分ビルの前に立っているのもしんどい。
そんな時程良い公園を見つけたのでそこで缶コーヒーでも飲みながら時間を潰そうと考えた。
周りは緑に囲まれ、風も通っているから気持ちいい。缶コーヒーを飲みながら、ボーッと景色を眺めてみる。

広場は意外と大きく景色も悪くない。時間が良かったのかとても静かだ。
休憩するにはこれ以上ない最高の環境と言えるだろう。

ただ一点、広場の中心に「洋式便器」が置いてある事を除いては。

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※画像はイメージ

目の前に佇む、洋式便器。個人的にはINAXのビューティ・トワレ派だったのだが、残念ながらTOTOの様だ。

本来便器はトイレの中にあるもの。長年人間として生活をしているが
むき出しの状態で便器に出会った事は今までそんなにない。
それが何故か目の前に置いてある。さすがは日本の主都・東京。我々の想像など簡単に超えてくる。

私はこの便器が何故ここに置いてあるのか、予想を立ててみる事にした。

タイガーマスクが幼児のトイレデビューを助ける為に置いた。
TOTOの新たな広告戦略
・だれかの落とし物

この記事を作成するに当たり、人力はてな検索で質問をしてみたが世論はこの様になっている。
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最も人気だったのが「TOTOの広告戦略」確かにこれは、有効な手段かもしれない。公園で遊ぶ子供がこの便器に座り
「ママ、この便器欲しい!!」→「仕方ないわね、次のボーナスで新しいのを買おうかしら」となる可能性もあるのだ。トイレ界の怪物・TOTOならこれくらいやってくる可能性もある。

次点は「落とし物」日本は世界的に見ても治安の良い国だ。落とし物をしても比較的高い確率で手元に戻ってくる。
それ故に安心しがちなのだ。そんな日本人なら間違えて、家の便器を落としてしまう可能性もあるのではないか。

しかし、これを警察に持っていくとなればどんなテンションで持っていけば良いのだろう。洋式便器を抱えた人間がいきなり派出所に駆け込んだら、公務執行妨害になるかもしれない。
だから誰も手を付けずここに置いてあるのかも。その臆病さもまた、日本人故なのである。タイガーマスクは知らん。

当時もそんなこんなを考えながら、便器の周りをぐるぐる回ってみたりしたが
結局有意義な回答は見いだせなかった。なんなんだこの便器は。皆目、見当がつかない。

諦め切れない私は、便器をよくよく観察する。
すると「TOTO」の文字が酸性雨で解け、「DOZO(どーぞー)」と書いてある様に見えて思わず吹き出した。トイレを促すなよ。

そんな事をやってたら、アポに遅れた。