ハイパーヨーヨーから検討する、ハイパーけん玉の可能性
最近けん玉が一部で流行しつつあるかもしれない」と言うすごく曖昧な噂を耳にしました。どんだけ一部なんだろうと言う部分は一体置いておいて、この可能性を僕は模索していきたいと考えています。
今から10数年前、「ハイパーヨーヨー」が全盛期の頃。とにかく猫も杓子もヨーヨーヨーヨー言っていた時代。不器用な僕は完全に取り残されており、その対抗心からけん玉を小学校で流行らせようとおもったのですが
結果、完全に無視されると言う憂き目に合ったのです。
だから、その積年の恨みを晴らしたい!!ヨーヨーの奴を懲らしめたい。そんな事を思い、このエントリをしたためました。ハイパーヨーヨーならぬ、ハイパーけん玉が実現する事でヨーヨー共に仕返しする。言わばこれは僕の復讐劇なのです。
それでは以下よりけん玉の現状を見てみましょう。
けん玉界の現状
けん玉界の全体像をまず把握する。wikipediaによると
日本でのけん玉の大流行は1907年、1924年、1933年とされている。また、1977年は「けん玉ルネッサンス」といわれる爆発的な大流行。この要因として、競技用けん玉が普及し、競技大会やルールの統一などが発展に寄与している。
との事だが一般的な普及度はまだ少ない様だ(逆に認知度は非常に高い)
遊戯・娯楽用の商品としてはタカラトミーがハイパーヨーヨーの後を追うように「デジケン」という商品を出して、大きくこけてしまって以来、特段ヒット商品は出ていない。
また最近では以下のG-KEN(ジーケン)
http://www.gentosha-edu.co.jp/products/post-93.html
と言うものが発売されているが、ヒットしているとは言い難いだろう。
この現状は、けん玉商品にあまり面白味がないからではと推測される。特にデジケン・ジーケンの共通点として、けん先に入ると「音が出る」「ライトが光る」と言った機能があるがけん玉をやる子供がこれを求めているだろうか。
ではどうすれば普及していくのか。ハイパーヨーヨーの成功事例を見てみよう。
ハイパーヨーヨーが流行った要因
ハイパーヨーヨーが流行った要因は
・カスタマイズ性が高かった
自分たちで独自のカスタマイズが出来る事は、子供としてはマストなスタイルな様だ。その前に流行ったミニ四駆・ビーダマンや最近のベイブレードなどもカスタマイズの余地を残している。
・用語が子供心をくすぐるものだった
子供はわかりやすくカッコイイのが好き
・プロモーションが秀逸だった
プロモーションがとにかく上手かった。コロコロコミックでの連載マンガ、中村名人と言うキャラ、大会や各取り扱い店舗での検定制度など
またこのハイパーヨーヨー自体は、既存ヨーヨーメーカーのOEMばかりだったが販売戦略が上手く、ブランド化出来たことで爆発的な売上を出した。ネーミング・スタイリッシュさ共に受けやすく、秀逸なものだった。
これらの事例をけん玉に応用し、ハイパーけん玉を模索する。
カスタマイズ性を向上する
ハイパーヨーヨーはあくまでシンプルな競技用ヨーヨーが主体にあり、カスタマイズで付加価値を与えた事が成功要因だと考える。これを取り入れ、けん玉にもカスタマイズ性を付けられないだろうか。
・剣球(けん玉の玉のこと)にバリエーションやデザイン性をつけ自由に交換する事が出来る
・ヒモを自分好みにチョイス出来る
・剣先や皿と言った分を付け替える事が出来る
・持ち手の部分に装飾を施す
などけん玉自体は、競技用けん玉のリデザインで使いまわす前提である。
またカスタマイズをさせる=メンテナンスを自分たちでさせる
と言う要素も含んでいる。
日本人は煩雑なメンテナンスを好んでやる傾向にある上に、メンテナンスさせる事で商品への愛情度を高め、のめり込み度を上げる狙いだ。
用語を変えてみる
けん玉の用語を見てみたが一言で言えばわかり辛く且つ、垢抜けない印象だった。以下に簡単だが記載する
けん玉の持ち方 ○○グリップ
構え方 まっすぐ、斜め
所定の動作を繰り返す技 もしかめ系
技名 大皿、まわしけん、九十点
それと比較して、ヨーヨーの場合
ヨーヨーが空中で回転する基本動作 スリーピング
ヨーヨーを回す技 ルーピングプレイ
技名 ロングスリーパー、ループザループ、ウォークザドック
分かり難さは大差ないが、口にして言いたい用語は圧倒的に後者だろう。
特に小学生は「明確にカッコイイ」ものに食いつくものだ
小学生同士で「まわしけんが出来ようになった!!」と会話をしているところは正直想像出来ない。
けん先(けん玉で尖っているところ)=ポイント
皿(けん玉の受け皿)=プレート
剣級=ボウル
と これは単純に英語になっているだけだが、印象はだいぶ違う。
けん玉のプロモーション戦略
すごく主観的な意見だが
現状これだけ娯楽が溢れる中で新たにヒット商品を生み出すとすれば
もはや「性」を意識させるくらいしかないと考えている。
つまり「けん玉をやる事でモテる」と言うブームが必要なのだ。例えば「けん玉は剣球の穴にけん先を刺すから、夜の営みを潜在的に想像させる」→「だからけん玉男子はモテる」みたいな風潮を作ってしまう。(なんかSPA!の記事みたいだが)
またもう1点上げるとすれば、子供、若年層へ波及させる為に、財布を握る主婦を掴まえると言う方法も検討する。
イケメンけん玉プレイヤーなどのけん玉キャラや、けん玉レンジャーなんかもいいかもしれない。
勿論子供への波及を目指すとなるとマーケティングの裾野は広げていく必要があるので
・大会や検定などを生活商圏内でもっと手軽に参加出来る様にする
・参加者はメディアにバンバン露出させる事で参加を促す
※実際ハイパーヨーヨーは大会入賞者などがメディア露出する事で売上が加速した。
これを大前提として展開をする。ニコニコ動画を始めとする新しいメディアはこれを容易するだろう。
まとめ
けん玉は元々、ヨーロッパ発祥のもので世界的な競技人口は決して少なくないものだ。しかし、現状日本国内では 「ニッチな競技」の域を出ていない。ただ娯楽商品として面白くなりそうなアイテムである事は間違いなく、プロモーション展開によってヒットも夢ではないと考える。
これだけコンテンツだなんだと騒がれる昨今で敢えて、もう一度物理的なおもちゃがヒットするという光景を見てみたいのだ。そしてヨーヨーに仕返しするしかない!