自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

鳩サブレーと僕の仁義なき戦い

 先日近所のおばさんが家を訪ねてきて、鳩サブレーを1枚置いて帰った。

座右の銘が「来るもの拒まず、去るもの追い続ける」な僕でも、状況が掴めず豆鉄砲食らったみたいに「あの、あ、あざっス…」みたいな対応をしながら丁重にお引き取りいただいた。新手の詐欺かと思った。

なんでもアイツ鳩サブレー好きかもしれないと言う、ほとんど一か八かの勘でノミネートされたらしい。

ただここだけの話、僕は鳩サブレーを別になんとも思っていない。

もう好きとか嫌いとかじゃなくて、完全な無。全くもってサブレない毎日を過ごしている訳です。

確かに僕は鳩胸だし、もしかしたらそのおばさん的には10回に1回くらいハトに見えていたのかもしれないけど。

でも不思議なものでね、ひょんな事から始まった鳩サブレとの同棲生活、これがまぁ落ち着かない。

だって考えても見て下さいよ、部屋には鳩胸と鳩サブレー1枚ですよ。それも両者無言。ざっと思い出してみたけどここまでピリピリした空気、正直あんま経験がない。

それに少しカチンときたので、お前がそんなに無言を決め込むなら俺にも考えがある!!お前のこと調べ倒してやるぜ!人間様をなめるな!!と調査に踏み切ったのです。

 

まずは敵の概要を掴むため、親友のGoogleちゃんに検索をお願いしてみる。

鳩サブレー - Wikipedia

鳩サブレーは、豊島屋の初代店主が店に来た外国人からもらったビスケットが原点である。フレッシュバターをふんだんに使用した製品だが、開発を始めた当時はバターが使われていることが分からず、それを見つけるまで大変苦労をしたという。

なるほど。それにしても店主よくバターに辿り着いたな。その苦労を思うと、今僕が置かれている状況(僕とサブレ、部屋で無言)なんて大した事無いように思える。

鳩サブレーは明治時代末期の発売当初には「鳩三郎」とも呼ばれていた。これは、この菓子を開発した初代店主が最初に「サブレー」と言う耳慣れない単語を聞いた時に「サブレー」=「三郎」と連想したためである。また、当時は一般的にも「サブレー」という外来語よりも「鳩三郎」の方が馴染みがあり、通りがよかったという。

まずね、店主がお茶目。それでも今鳩三郎になっていないところを見ると、きっと何か大変な抗争があったに違いない。「サブレー派」「三郎派」との仁義なき戦い的な。

 

店主を中心に結束する「三郎派」は伝統文化を重んじる保守派。

それに対し、「サブレー派」は店主の息子を筆頭に異文化を積極的に取り入れようとしている革新派であり、その勢力は日に日に拡大していった。

力づくで三郎にしようとする店主・一郎。説得を続ける息子・二郎。

親と子、三郎対サブレーの仁義なき戦い

途中、絶対的権力者である一郎から派閥を空中分解させられそうになったり、婚約者がさらわれたりと妨害を受ける二郎。

しかしそんな事もあろうかと手を打っていた二郎は、密かに三郎派の若手を賄賂(三郎)で掌握。無事、婚約者を救い出した。

その後一進一退の攻防を繰り返すが、三郎派幹部の寝返りにより抗争は終焉に向かっていく。相対する一郎と二郎。派閥の代表としてではなく、家族として、一人の男として向き合う二人。

「おやじは間違っている。俺たちは新しい文化を取り入れなきゃ先には進めないんだ!!」

その二郎のまっすぐな目に打たれた一郎は何かを悟った様な、また苦悶に満ちた表情で語り出した。

「すまなかった。だが聞いてくれ我が息子よ。俺達は騙されたのだ。この哀しい抗争を生んだ、全ての元凶はアイツ!あの外国人だ!!!」------------------------------------------------

 

と、こんな辺まで妄想して調べるのとか面倒くさくなったので鳩サブレー食って寝ました。

こうして鳩サブレーと僕の仁義なき戦いは終止符を打ったのです。

人間様をなめるな!!!

 

ハトと少年

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